■BEAST 〜淫獣の館〜

神隠しの謎を追って辿り着いた館。

その館は、獣の館。

その館は、淫獣の館。


高校生5名で構成されているオカルト研究会は、神隠しの真相を突き止めるべく噂の場所を探索していた。

しかし、突然の嵐に見舞われてしまい一件の館に駆け込むのだが・・・。

濃厚なアニメーションと希薄なシナリオでせまる、B級ホラーサスペンスです。


<登場人物紹介>

主人公(名前は自分で付ける)。高校でオカルト研究会のリーダーをしている。

ヒロインの琴音。主人公とデキているのだが、そのことは他のメンバーには秘密にしている。

ろりぷに担当(?)の詩織さん。媚薬の入ったお菓子を誤って食べてしまい大変なことになる。

姉御肌担当の千草。なぜこんな人がオカルトに興味を持つのか不思議です。

オタク担当のたけし。アニメと同人誌と特撮とガレージキットが趣味という絵に描いたようなオタクである。

館で執事をしている三太夫。見た目はヤバそうだが、実際はもっとヤバい性格をしている。

館の主、宮美霧子。電気も水道もないこの館で、三太夫と2人きりで暮らしている謎の美女。


<この場面!>

@がんばってます、アニメーション!

館で過ごす初めての夜にHシーンがあるわけですが、
ここでなんとアニメーションしてくれるんです。
結局やってることは紙芝居なので稚拙なんですけど
そこが逆になんというかまあそういうことなんです。
JOKERで多少使われているものの、Hシーンでのアニメーションは
バーディーソフトのゲームでは珍しいですね。

Aヘンテコなモンスター

「田舎なまりのゴキブリ」、「漫才師みたいなスライム」をはじめ、
「伝説の怪物チンポール」や「伝説の怪人マンコール」との息詰まる戦い。
でもそれぞれに弱点となるアイテムが用意されているので安心です。

B辛うじてマルチエンディング!?

無事に館を抜け出してスタッフロールに入る直前、
なんとメンバーの1人を触ることができるのです。
もちろん誰を触るかによって反応もそれぞれなので
全員を触るために何度もデータロードを繰り返すことでしょう。
個人的には千草の反応が好きです。


<クリア後の感想>

足りん、足りんぞ!
ディスク4枚組とは思えないボリュームの無さ。
CGのレベルも他の作品と比べると見劣りするし・・・。
詩織さんが攻略できるのは確かに喜ばしいことだが、
せっかく登場する千草が攻略できないのは勿体ない。
それだけアニメーションに力を入れているってことなのか?

ゲームの大部分は無人の館を探索する場面なので、
どうしても単調になってしまいがち。
謎解きを増やしたり、もっと凝ったものだったら良かったかもしれない。
バーディーソフト御謹製の「いつ立ったか分からないフラグ」は健在で、
なかなか進まないシナリオにイライラすることもしばしば。
中でも書斎の本棚の謎はかなりの難易度を誇ります。これはムズイ。

唯一の心残りは、途中で手に入る媚薬入りお菓子の使い方が不明なままだったことですね。
セリフを見るとなんとなく使えそうな場面が何回かあったんですが、結局使わずじまい・・・。
この媚薬の使い方についての情報、お待ちしています。

この作品、実はBEAST2にお話が続いてるようなので、 一応1から始めることをオススメします。
ちょっと2のほうもやってみたんですが、オープニングでいきなりやられました。
主人公の従姉妹らしいのですが、まりなさん似ですね。
あ、でも詩織さんが成長していたのはショックでした。全然ぷにじゃなくなってる・・・。
代わりに真奈さんがいたからイイケド。