第1回 それでも忍者が好き
パーティーを構成するメンバーには、それぞれ与えられた役目というものがある。
戦いの前線に立って肉弾攻撃をする役目、魔法を使ってモンスターを攻撃する役目、
傷付いた者を治療する役目、そして、宝箱や扉に仕掛けられた罠を解除する役目。
メンバーがそれぞれの役目をこなし、お互いを助け合うことで初めて、
困難に打ち勝ち、生き残ることができるのである。
さて、M&M2において「罠を解除する役目」を担う職業は2つ用意されている。
「忍者」と「盗賊」である。
通常、罠を解除する役目を負うキャラはパーティーに1人いれば用は足りるのだが・・・。
それでは忍者と盗賊、どちらを選べば良いのだろうか?
僕はどうなのかというと、忍者を選ぶ。
ハッキリ言って盗賊のほうが罠解除能力は高い=信頼性がある。
さらに盗賊は盾を装備できるので、ある程度のACを保つことができる。
戦闘で前線に出して「忍び寄り」を期待することも比較的容易なわけだ。
では、なぜ僕はあえて忍者を選ぶのか?
一言で言うと「見た目」である。
忍者は盗賊よりも信頼性が劣るし、盾を装備することもできない。
さらに厄介なことに、装備できる品も多少限定されてしまう。
でも、彼は忍者なのである。
黒装束に身を包み、暗闇にまぎれて行動し、時に痺れ団子を食べ・・・って違うか。(^^;
とにかく、手裏剣をビュッビュッと投げる、あの忍者なのだ。
カッコいいじゃないか。
「刀」を装備できるのは騎士と忍者だけだぞ。
東洋の暗殺者が繰り出す「暗殺」は「忍び寄り」とはワケが違う。(威力は変わらないが)
忍者って、やっぱり憧れなわけよ。
だから僕は今日も忍者を使うのだ。
ACアップのアイテムでギチギチに固めて前線に放り出すさ。
「暗殺」出したら、戦闘終了までひとまずお役御免。
なぜなら忍者は通常攻撃が弱すぎるから。
戦利品の罠解除は、もちろん忍者にまかせるさ。
そしてまた例によって失敗して罠を発動させてしまう。
M&M2は宝箱を開けたキャラの受けるダメージが一番大きいという親切設計になっているので、
多くの場合、忍者は気絶してしまう。
そのたびに回復のためパーティー全員で一眠りしないといけなくなる。
パーティーに迷惑をかけているかもしれないし、足手まといかもしれない。
でも、彼は忍者なのである。
屋根裏に忍び込んで、「くせものっ!」とか言われて下から槍でブスッと刺される、あの忍者なのだ。
それだけで僕は満足だよ。