>MSX−CGができるまで

MSXのCGはどのように作られているのでしょうか。

「猛虎少女」を例に見ていきましょう。

 

1)下書き

とりあえず灰色でガシガシ描いていきます。

このとき左右を反転させながら描くとデッサンの狂いを

見つけることができるので大いに活用しましょう。

この段階で、できるだけ完成形に近いイメージを作り上げます。

 

2)輪郭

下書きの上から黒色で丁寧に輪郭を描いていきます。

一通り描き終わったら、「色変換ツール」で灰色の下書きを消し、

次にルーペで拡大しながら輪郭のジャギーを消しましょう。

左の絵では、左足の位置を修正してあります。

 

3)追加

右のスペースには横顔のアップを描き入れる予定でしたが、

予定を変更して虎の影にしました。これも同じように、

下書き→輪郭という作業行程を経ています。

 

4)修正

女の子に三節棍を持たせるかどうか迷っていましたが、

小道具はあったほうが良いということで持たせました。

ついでに描き忘れていた腰帯も追加します。

ここで全体が左寄りになっていたので「スタンプツール」で

少しだけ全体を右に寄せました。

この辺まではある程度の修正は可能ですね。

 

5)色塗り1

色塗りの第一段階として、おおざっぱに色を塗ります。

塗り絵感覚でどんどん塗りましょう。

タイルを使うと後の修正がしにくくなるのでまだ使いません。

タイルは最後の最後、色が足りなくなったときに使います。

パレットには、似た色(グラデーション等)が隣り合うように

色を作っていくことがコツです。

タイルはパレットの左右で隣り合った色同士で自動的に

生成されてしまうからです。

 

6)色塗り2

色塗りの第2段階、絵に影を付けます。

絵にグッと厚みができるのでぜひ影を付けてください。

一度、関係のない色で影の境界線を「折れ線ツール」で引き、

そのあとでタイルをペイントするとやりやすいでしょう。

ペイントした後は、境界線をルーペで拡大しながら

消していくことを忘れずに。

ここで女の子の顔を修正しましたが、失敗だったかも・・・。

 

7)背景

最後に背景を付けて完成です。

背景は直接書き足す方法と、別に描いた背景に合成する方法の

2種類がありますが、ここでは直接書き足しました。

合成する場合は、色パレットに気を付けましょう。

自分のサインを書いてもいいですね。

 

ちなみに、パレットは最終的にこうなりました。